1月8日に開催されたオーストラリアのタイムトライアル選手権大会でカメロン・メイヤーが銀メダルを獲得し、チームは2009年度に対し幸先き良いスタートを切りました。 カメロン・メイヤーは20歳の新人プロで、昨年イタリアで開催された世界選手権大会の23歳以下のタイムトライアル部門で銅メダルを獲得し、5月に開催されたツアー・オブ・ジャパンでも総合1位になっており、才能が評価され今年度からガーミン・スリップストリームで活動します。 金メダルは、過去3回タイムトライアルの世界チャンピオンに輝いてるマイケル・ロジャースで39kmのコースを48分59秒(平均時速47.76km)で走りましたが、メイヤーは偉大なチャンピオンからわずか6秒の遅れで金メダルを逃しました。
■FELTのDAで力走するカメロン・メイヤー。
■表彰台で銀メダルに輝くカメロン・メイヤー。
昨年の25選手の体制から2選手が離脱し6選手が新規加盟した29選手の新体制は、これから3グループに別れて活動します。 レースの本場のヨーロッパを中心とした北半球諸国のナショナル 選手権大会は秋に開催されますが、南半球では逆の季節のために1月に開催されます。オーストラリアとニュージーランドの選手権大会はいずれも1月11日に開催されますが、トレント・ロウ、クリス・サットン、カメロン・メイヤーの3選手はオーストラリア選手権大会に、ジュリアン・ディーンはニュージーランド選手権大会に、参戦します。4選手のトレーニングを補佐するために3名のチームメイトが行動を共にしており、その後彼らは1月18日からオーストラリアで開催される今年度最初の公認レースのツアー・オブ・ダウンアンダーに参戦する予定です。 アメリカ出身の選手を中心に13選手は、1月14日から2月2日までアメリカのシルバーシティで実施されるトレーニングキャンプに参加します。ヨーロッパ出身の選手を中心に9選手は1月9日から実施される、チームのヨーロッパの拠点であるスペインのヒローナでのトレーニングキャンプに参加します。 チームはツアー・オブ・ダウンアンダーの後はツアー・オブ・カタール、ツール・ド・ランカウィ、ツアー・オブ・カルフォルニアに参戦し、続いてヨーロッパで繰り広げられる春のクラシックレースに突入する予定で、今後の活躍が注目されます。
11月24日に2009年度の活動概要の発表がありました。チーム名が“チームガーミン・チポレ・H30・プロフェッショナルサイクリングチーム”から“ガーミン・スリップストリーム・プロサイクリングチーム”に変更になります。 チームの資格は今までアメリカのプロコンチネンタルチームでしたが、プロツアーサーキットチームに昇格し、トップレベルのレースに自動的に出場可能になりました。 今年度所属した選手は25名でしたが、28名に拡大します。ツール・ド・フランスで総合5位になりツアー・オブ・ミズーリで優勝したクリスティアン・ヴァンデベルデ、タイムトライアル競技でアメリカチャンピオンになり世界選手権大会で銅メダルを獲得したデービッド・ザブリスキー、“北の地獄”と呼ばれる苛酷なパリ・ルーベで4位に入ったマルタイン・マースカント、アイルランドチャンピオンのダン・マーチン、ニュージーランドチャンピオンのジュリアン・ディーンなど、大部分の選手は引き続き所属します。 新しく加入する選手は6名で、イギリスが誇るトラックレースのブラッドリー・ウィギンスは世界選手権大会で3個の金メダルと北京オリンピックで1個の金メダルを獲得、カナダチャンピオンのクリスティアン・メイヤー、世界選手権大会のタイムトライアル競技で銀メダルを獲得したカナダのスヴェイン・タフト、5月に開催されたツアー・オブ・ジャパンで総合優勝したオーストラリアのカメロン・メイヤなど、有能なメンバーが揃っています。
10月12日に開催されたクラシックレースのパリ・トゥールにおいて、成功はしなかったものの、ルーカス・ユーザーとデーウィット・ザブルスキーの200qに及ぶ積極的な逃げは大いに称賛されています。 とくにザブルスキーは最初から逃げるつもりで準備しており、それはあたかも全長252qのタイムトライアルレースに挑戦するようなもので、そのために彼は一般のロードレースでは不便ではあるが空気抵抗を減少させるタイムトライアルレース用のエアロジャージを着用し、ZIPP1080のディープエアロリムを採用し、 ハンドル位置もヘッドスペーサーを上側に入れる事によって通常より下げて挑戦しました。この行為はタイムトライアルで3年連続でアメリカチャンピオンに輝き、先の世界チャンピオン大会で銅メダルを獲得した、彼のタイムトライアルレースのスペシャリストとしての自負心の表れです。ザブルスキーの激しい走りに対し、周囲はフランスが誇る超特急列車とからませで彼のイニシャルと合わせ“TGV-Z”の愛称で呼ぶ様になりました。
■エアロジャージを着用し、ハンドル位置を下げ、パリ・トゥールで200kmを逃げ続けたデーウィット・ザブルスキー。
メキシコで開催されていたヴェルタ・チワワは、10月12日に最終第7ステージが終了し、トム・ピーターソンが個人総合部門で4位になり新人賞も獲得、パット・マッカーシーが山岳賞を獲得しました。 レースシーズンの終了を知らせる秋のクラシックレースのひとつパリ・トゥールが10月12日に開催され、チームガーミンも価値のあるビッグレースに参戦。 コースは秋のロワール渓谷を駆け抜ける距離252kmでほぼ平坦路。スタートして間も無くルーカス・ユーザーを含む4名がアタックしトップ集団とのタイム差は拡大。35km地点でトップ集団からデーウィット・サブルスキーが単独でアタックし逃げる4名に合流したために、逃げグループに2人を送り込んだチームガーミンは有利な展開になりました。積極的に先頭を引くサブルスキーによってトップ集団とのタイム差は11分以上に拡大し、逃げは成功しそうでしたが、220kmを通過した時点で集団に吸収されました。その後4名の選手の逃げが成功し、続くトップ集団の激しいスプリント争いの中でタイラー・ファラーは先頭でゴールして5位に入賞しました。
■ヴェルタ・チワワで最終第7ステージのスタートに立つ、ホワイトチャンピオンジャージは個人総合部門で4位になり新人賞も獲得したトム・ピーターソン、ピンクチャンピオンジャージは山岳賞を獲得したパット・マッカーシー。
■秋のビッグレースのパリ・トゥールで、FELTのARに乗って5位に入賞したタイラー・ファラー。